
ここはゴンドワナオオコウモリのメンバーが、市販されている音源の中からおすすめの一曲を紹介するコーナーです。
なるべく手に入りやすい物を紹介していくつもりなので、興味をもたれた方はぜひ探して聞いてみてください。
どうもみなさん、ゴンドワナの大好物に初めて投稿します!み んなよろしくね★
ジョー・チェンバースは新主流派のドラマーとして卓越した腕
を持ちながらも、時にマイルスバンドで脚光を浴びたトニーウ
ィリアムスの陰に隠れてしまいがちなドラマーでした。60年代
は主にヴィブラフォン奏者のボビー・ハチャーソンとバンド活
動をしていましたが、長い間、自分のリーダーアルバムを作っ
ていなかったようです。
私もこのアルバムに出会うまでは彼の演奏はほとんど聴いたこ
とがありませんでしたが、今回素晴らしいミュージシャンだと
確信しました!間違い無い!、、、
ここではジョーはドラムのみならずマリンバやビブラフォン、 パーカッションも演奏しています。ドラマーのリーダー作にあ りがちなドラムが前に出すぎて耳障りな事も無く、各プレイヤ ーが絶妙のバランスで絡み合っています。各プレイヤーの腕も さることながら、録音・編集技術の高さも溜め息もの…多重録 音を使わず一発録りってところもジャズファンの心を揺さぶり ますよね。音質も素晴らしいので、オーディオ選びにも使える でしょう!
このアルバム、半分はお馴染みのジャズスタンダードナンバー で、後の半分はオリジナルという構成になっています。Softly As In A Morning Sunrise はゲイリーバーツのソプラノソロがかっこいい!ストレートア ヘッドなソロは何か変わった事してやろ うみたいな気負いは全く無く、フレーズはリラックスしていて 「これがバップの真髄ですよ」なんて言いながら微笑むゲイリ ーバーツの顔が目に浮かぶようです。
オリジナル曲の「Portia」はミディアムバラードでコンテンポ ラリーな雰囲気でありながら、やはりこの曲からも溢れ出てい るマイナスイオン。大地の呼吸を感じさせるようなゆったりと したリズムに脳内はα波で満たされます!私はジョン・コルト レーンのNaimaを聴いたときと似たような感覚に陥りました。 現代社会に疲れたアナタもぜひ!
アルバムの最後を飾る曲は推薦曲にも挙げた"Afreeka"。高速 アフリカンビートは最高にhappyで、音のツブツブ一つ一つに もの凄いエネルギーが篭められていて、それが全身に降り注ぐ ような感じです。青空の太陽の下で全身にそよ風をうけるよう な気持ち良さが、無条件に押し寄せてくるようです。
アルバム一枚を一言で表現するならEarthyと言いましょう。Urban Grooves ってアルバムなのに本当にアーシーなんです…このアルバムに ジャンルを特定するのも難しい、、ヒーリングコーナーに置い てみてもいいでしょう(^^)ビバップ、モード、フリー、ボサノ ヴァ、アフリカン、ジャム、様々な要素が「ジャズ」というキ ーワードで結びついた現代ジャズの名盤だと言えるでしょう。
時間をかけてじっくり聴きたい、燻し銀の音楽。(谷中)
Keb Dargeという人物について、僕は不勉強にして詳しい事は分からないのですが、どうやら最もファンクが輝いていた70年代の知られざるファンクを発掘して自らのプレイで使用し、
世に広めているDJのようです。
で、これはそんなファンクを知り尽くした彼がプロデュースするバンドのアルバムです。
ファンクがぎっしり詰め込まれた、というよりもうファンクしか入っていません。
フェラ・クティ風の1曲目から始まり、その後にはミーターズ
風の曲や、アレサ風ボーカルナンバー、JBズ風インストなどが
続きます。
録音されたのは2001年ですが、その音質は果てしなく枯れ
ています。
とても21世紀の録音とは思えない、Keb Dargeの強いこだわ
りが感じられる作品です。
オススメは007のテーマ曲をカバーした、その名も「ボンド
様」。
ここでもこのバンドはやってくれます。
スマートかつグルーヴィーな、ちょっと懐かしい
アシッドジャズ風味に仕上がっております。(寺山)
行ってきました!10月11日、ジョアン・ジルベルト二年目にして二回目の来日公演最終日。
いや!ホント!!神だ神だと思ってはいたけど、これほどまでとは!聴いていて心配になるほど歌いつづけ、終わって時計を見たらほぼ四時間。たしか全45曲。その間、例の「アリガトウタイム」(ステージ上で全く動かずにじっとしている時間、観客一人一人に『アリガトウ』を言っているらしい。去年の来日から)は30分ほどあったにしろそれ以外の休憩らしい休憩は一切なし。水も全く飲まず。音楽家として神であると同時に、人として鉄人でもあったんですね。
もちろん、全ての曲が緊張感と安らぎに満ちておりました。寝てしまう人がいても、無理ないです。おまけにこの日のジョアンは良く喋っていて、言葉はわからないながらもなんか緊張感をほぐしてくれていたような気がします。
それにしても4時間、一時間目が終わったら、もう給食の時間になっていたっていう気分ですよ。「まだ終わんないんだ。まだやってくれるんだ。」と思ってはいたけど、それほど長くは感じなかったけどなあ。ホントに気持ちよさそうでした。インストもあったり、「ジャパン」を歌詞に入れた短い歌までうたってくれたり。覚悟を感じました。ホントにこの人、日本を好きになってくれたんだなあって、嬉しくなりました。同時に、「やっぱブラジル人だ、スイッチ入ったらこうなっちゃうんだ。」って、なんか可愛らしくも見えました。しかも、いまだ成長中、なんだか曲の進行や構成、ずいぶんいじってるように聞こえる曲もありました。これも新しい表現へのアプローチかもしれません。来年はどんな奇跡を見せてくれるやら、今から楽しみです。
さて、そんなこんなで、この素晴らしい音楽をもっと皆さんに聞いていただきたく思い、ここに紹介させていただきます。このアルバムは、2003年の初来日公演の最終日の前日の記録です。なぜ今でも語り草となっている最終日の録音でないのか疑問が残るところですが、やはりジョアンはいつでもジョアンです。最高。
ジョアンといえばあの独特な歌唱法。彼の歌は曲を追い越してしまうのです。つまり、コード進行に合わせずに、歌詞とメロディーを詰めて歌ってしまう技法。5、6小節にあるメロディーを、まだ4小節目のうちに歌ってしまうということです。言葉で言ってもよく解ってもらえないかもしれませんが、そうとしか言いようがないのです。ぱっと聴いていると、「あーあ、歌ってる人、コード進行わかんなくなっちゃってるよ。」って感じですが、彼は一人。きちんと次のメロディーの頭では元の位置に戻っているのです。コレ、マネしようと思っても、まず出来ないですよ。ブルースに音をゆがめて歌う表現があるように、ボサノバに生まれた表現法がコレです。まだジョアンの一家芸のようなものですが・・・。
推薦曲としてあげた「Wave」では、最もこの歌唱法が分かりやすく聴くことが出来ると思います。 もちろん有名曲であることも理由の一つです。また言うまでもありませんが、全ての曲が名曲名演で、個人的には「Isto aqui o que e?」、「Ligia」、「Adeus America」なんかがスゲエ好きです。
今まで「熱い」音楽ばっかりを紹介してきてしまい、「ネコ耳」(熱い音楽が苦手な人を指す)の方々は苦い顔をされてきたことでしょう。や、もちろん熱い音楽は大好物ですけど、なにもそればっかり食ってここまで育ってきたわけではありません。やはりバランスって大切ですね、肥満体にならないためにも。
でも、太めまでならいいじゃない!
にしてもジョアンをあげたからには、次回は彼を出さない訳にはいかないなあ・・・
あの世界最高のギタリストである彼を・・・
(三村)
パキスタンのイスラム宗教歌「カッワーリー」の革命児にして大家、ヌスラットの最後の公開録音(三ヵ月後没)。人の声における表現の頂点の一つと言えるでしょう、コレは。基本的に全ての曲は人類愛とアッラーの神を称えるのものですが、信仰や宗教と離しても音楽的に素晴らしいというのはゴスペルやガムランと同様ですね。
純粋なカッワーリーの歌い手として唯一最高位にあったヌスラットを革命児と言うのは、彼の音楽的な柔軟性を指してです。本来カッワーリーの基本形態は、主唱者(メインボーカル)・副唱者・タブラ・手漕ぎオルガン・合唱兼手拍子隊・伝統楽器etc・・・といったものですが、後期ヌスラットはさらにギター.ベース.ドラム.シンセサイザー等を使用したロックとの融合や、ジャズにおけるスキャットのようなボーカルソロパートを多くとるといった新形態を(あくまで必要に応じてのみ)積極的に開拓していったのです。これはアッラーの教えを若者や他宗者にも分かりやすく理解してもらうための試みであり、決してイスラム教の布教活動としてのものではありません。その証拠に彼は他宗教を否定するようなことは決してなく、なんとキリスト教のグレゴリオ聖歌隊との共演をキリスト教会で果たしたものの録音もあります。コレってすごい事じゃないですか!?まあ、出来としては何というか、イマイチでしたけどね・・・・・
このラストコンサートはまさにその彼の精神性の、最終形態というべきものとなっています。二枚組みのこのアルバムは、曲が進んでいくにつれて段々とそのミクスチャー色を増していきます。最高に盛り上がり切っている時はまるでロックのようなディスコのような、ジプシーのようでいて最高に加熱したジャズのような、それでもやっぱり純粋な宗教歌だよと言われれば「ああ、そうかもね。」と言ってしまうような、とにかくふつう聞いたこと無い音楽ですよ。何しろキメが素晴らしくキャッチ−で、なるほどコレは分かりやすい。そしてやっぱり特筆すべきはボーカルソロ。先ほど「ジャズのスキャットのような・・・」と書きましたが、実際はスキャット的なものと並んで多用されるのは絶叫によるメロディー。その力強さといったら、まるでジャズサックスのブロウのよう。人の声ってこんなにスゴいんだ!
いろいろ言ってきましたが、その中でも比較的シンプルな編成で一曲目にやられている「HOO」を選んだのは、単純にこの曲が大好きだから。煽動的でいながらメジャー感あふれるこの曲は、単純に元気が出ます。皆さんにはどう聞こえるでしょうか?(三村)
やっぱりストリートバンドとして外せませんね、ちんどん。中でも熱い演奏をすることで知られるちんどん通信社が、かの冠二郎先生の暑苦しい熱唱で有名な「炎」をやってしまいました。)
さて、何から説明していいやら。まずイントロからシンプルなのになぜかアフリカンかと錯覚を起してしまうような、迫力あるちんどん太鼓の乱打。さらにすかさず入る熱のこもったクラリネットは、東欧の音色を思い起こさせます。その上、こなれた感じの歌手による「せいや!」「せいやっせいや!!」あーーーーっ!熱いわーーーーーっ!!こんなのちんどん屋の営業でやってたら、体力持たないんじゃないだろうか。ホントにやってんのかなあ。でもやってんだろうなあ。スゴいなあ。
そして何より注目したいのが、その歌詞です。スペースの都合上サビのみの紹介とさせていただきますが、
燃えろ燃えろ燃えろ 燃えろ燃えろ燃えろ 炎のように
ハイ、来ましたね。あの有名な前サビです。これはもう説明の余地は無いでしょう。これ以上足しようも削りようも無いほどの、まさに「熱い(暑い)」ことにかけては頂点の詩とも言えると思います。コレに続くのが、さらに有名な後サビです。ハイ、どうぞ
アイアイ アイ ライク 演歌 アイアイ アイ ライク 演歌
ここです!ここ!お分かりになるでしょうか。「Like(好き)」なのです!「Love(愛してる)」ではなく!この部分に、この曲の全てが集約されているといっても過言ではないでしょう。本当は愛しているはずなのです、演歌を。そんなことは歌詞の他の部分を読めば自明です。しかし、演歌を愛する男が易くそのような言葉を口にするわけにはいかないのです!そこで自分の本心をぐっと隠し、「ラブ」と言いたい気持ちを「ライク」で留まらせているのです。ここに本当に演歌を愛する男の、無骨な男らしさが表現されているのではないでしょうか。それでも、彼の背中は泣いているに違いありません。自分と周りに嘘をついてしまったことに。この「泣き」も演歌ですね。まるでブルースですね。
もしくはこういうとらえ方もできます。「演歌に身をささげた男が、英語などうまく操れるわけがないじゃないか」と。これも演歌を本当に愛する男の、男らしさゆえの不器用さですね。でもこっちのほうがかなりあっさりしてますよね。うん、あっさりしてる。
とまあ、いろいろ深読みをする楽しみもあるわけですが、とにかく基本的に演奏はメチャメチャ熱いです。ぜひ探してみてください。(三村)
ハンガリーのフォークコンテンポラリーバンド。
ハンガリーと言えばバイオリンが有名ですが、このバンドには珍しくバイオリンがおらず管楽器が主役となっています。
この曲は恐ろしく展開もキメも多くしかもアドリブソロが主体という、とにかく熱い曲なんです。
特にアルトサックスとツィンバロムのソロはもうキレキレです。
イントロの全員ユニゾンからもうすでに脅迫的なカッコよさ。
他の曲もカラーが多彩で、歌モノからスクラッチ、ギター早弾きトリオ、ラップetc・・・目が覚めます。(三村)